足場工事は施工に欠かせない重要な工事です。
より安全で迅速な作業を行うためには足場をしっかり固める必要があります。
足場工事と言ってもただ組むだけではありません。
状況や建築物に応じた組み方があり、歩きやすさはもちろんのこと、組み立て・解体の行い易さも工事の進捗に大きく影響します。
中低層建築物に用いられる『くさび式足場』は、楔をハンマーで打ち込む足場工事です。
周辺へ塗料や解体時の瓦礫・ホコリやゴミなどの飛散を防ぐ『仮囲い工事』も足場工事の仕事です。
工事現場でよく見かけるバリケードのようなものは、工事の状況を隠すものではなく通行者の安全を守るためのものです。
正しい施工を行うことによって工事現場の安全を確保し、工事における周囲への影響を最小限に抑える。
これが足場工事の大切な役割と言えます。
マンホールは普段フタで覆われ、作業の時だけ開けるもの。
作業員以外の人はあまり目にしないのではないでしょうか。
そんなマンホールにも劣化は起こります。
特に危険なのは『足掛け』と呼ばれる、マンホールの昇降時に必要な金物です。
簡単に言うとマンホールの内側にあるハシゴのようなものですが、これが劣化によって破損してしまうと、足を踏み外して落下という大変危険な事故にもつながります。
マンホールの中というのは硫化水素が発生することで足掛けなどの金物が劣化しやすく、さらに光源も少ないため、作業を行うにあたっては細心の注意が必要な場所です。
そこで古くなった足掛けを交換し、事故を防ぐことも大切な役目と言えます。足掛けの取り付け方はマンホールの施工によって異なりますので臨機応変な対応と事前確認も欠かせません。